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リムーバブル・ストレージとは何?
 
なぜ今リムーバブル・ストレージに熱い目が注がれているのか?
(その1)
 
なぜ今リムーバブル・ストレージに熱い目が注がれているのか?
(その2)
 

1. リムーバブル・ストレージとは何?

Q 最近よくリムーバブル・ストレージという言葉を耳にしますが、これって一体何なのですか?
A リムーバブル・ストレージは文字通りには「交換型記憶装置」ということになります。パソコンが普及し様々な用途にパソコンが使われるようになって急速に注目されるようになってきました。
Q 「交換型記憶装置」ということですが、何が交換できるのですか?
A 装置全体がパーソナルコンピュータ (PC) などの本体から取り外しできる記憶装置、という意味で使われることもありますが、現在は殆どの場合データなどを記録しておく「記録媒体」が記録装置本体から取り外し、交換できるタイプ」の記憶装置を指します。
Q 媒体が交換できる記憶装置、といえば私などはフロッピー・ディスクを使っていますが?
A 確かに殆どのパソコンにはフロッピー・ディスクが搭載されており、これはリムーバブル・ストレージの代表です。CD-ROM などもリムーバブル・ストレージです。パソコン以外では皆さんが日常お使いのカセット・テープや CD などもリムーバブル記憶装置です。
媒体交換型の磁気ディスク装置としてはフロッピー・ディスク以外にアイオメガ社の大容量フロッピー・ディスクであるZip® 装置や Jaz™, PocketZip™ などが代表的な製品ですし、これらと同類の幾つかの製品があります。また光記録技術を使った装置も数々あります。
Q 半導体メモリーについては如何でしょうか?
A 半導体メモリーは大きく分けて、電源がオフになれば記憶内容が消えてしまう、いわゆる揮発性のメモリーと、電源がオフになっても記憶が保存される不揮発性のメモリーです。
揮発性メモリーの代表は PC 本体のメインメモリーや RAM (Random Access Memory) と呼ばれる一時記憶用のメモリーです。
不揮発性メモリーの代表は ROM (read Only Memory) と呼ばれる読み出し専用のメモリーで、内容の変更が必要でない BIOS(バイオス)と呼ばれる入出力装置の制御プログラムの内容などを記憶するために使われています。ROMには製造時に内容を記録するマスク ROM と後に電気的に書き換えができる PROM (Programmable ROM) があります。
PROM の一種として最近急速に注目されるようになったのはフラッシュメモリー (flash memory) と呼ばれる半導体メモリーです。ディジカメや MP3 プレーヤーで知られる携帯音楽プレーヤーに使用されているコンパクトフラッシュやスマートメディアなどはフラッシュメモリーの商品名です。
ディジカメや携帯音楽プレーヤーに使われるフラッシュメモリーはデータの持ち運びや受け渡しにも使われるため、交換型の記憶装置の一種と考えて良いでしょう。
Q コンピュータではリムーバブル・ストレージはいつ頃から使われていたのですか?
A コンピュータ出現当時、データの保存には磁気テープ装置が使われました。磁気テープ装置は立派なリムーバブル・ストレージであり、コンピュータ出現以前から音楽や音声の録音用のテープレコーダとして親しまれてきました。磁気テープ装置は現在でもデータのバックアップや長期保存向けに使われています。
磁気ディスク装置は 1956 年に出現しましたが、これは記録媒体である磁気ディスクが装置に固定されたままで、交換ができませんでした。
Q 媒体交換型の磁気ディスクはいつ頃出現したのですか?
A 実はコンピュータに使われる「媒体交換型」のディスク記録装置はフロッピー・ディスクよりも前に既に使われていたのです。
ディスク装置がまだ揺籃期であった頃の 1963 年に IBM 社から IBM-1311 ディスク装置が出されました。これはディスクパックと呼ばれるディスク媒体が装置から取り外して交換できるタイプでした。当初のディスクパックは直径 14 インチ(約 30 センチ)のディスク板を 6 枚重ねたものでした。ちなみに、IBM-1311 のディスクパック 1 個当たりの記憶容量は(たったの) 2.68MB (メガバイト)でした。
Q メガバイトとはどのような単位なのですか?
A 私たちは日常数字を表すのに 0 から 9 の数字を使って表しています。これを 10 進法と言います。これに対しコンピュータの世界では 2 進法と呼ばれる方式を使っています。2 進法ではデータを 「1」 と 「0」 の2つの値で表し、「1」 や 「0」 をビット (bit) と言います。通常4つのビットを使って一つの単位としています。
例えば "1" は "0001"、"2" は "0010" 、"3" は "0011"、"5" は "0101" といった具合です。4 つのビットで 「0000」 から 「1111」 までの16種類の数字を表現することができますので、これを16進法と言います。この 16 進法の数字を2つで一組にしてバイト (byte) と呼んでいます。従って 8 ビットが 1 バイトとなります。メガバイトとは百万(メガ)バイトを1つの単位とした呼び名です。
Q 私が使っている のディスクパックの 2.68 MBとはディスク装置としては随分容量が少ないですね。
A そうですね。しかし当時としては 2.68MB は結構大きな容量でした。また、容量が足りなくなれば新しいディスクパックを追加すればよく、ある意味では容量は無限大ともいえます。このことはリムーバブル・ストレージの大きな利点です。
それでもさすがに 2.68MB では容量不足は否めず、コンピュータの発達と共に容量増大の要求が強くなり、その後ディスクパック装置の容量も急拡大していくことになります。
Q ディスクのその後の歴史を簡単に教えていただけませんか?
A ディスクパック装置の時代は 1974 年に初出荷された、1 台当たりの記憶装置容量が 200MB の IBM-3330-11 まで 10 年以上外部記憶装置の中核として活躍します。その 10 年間で 1 台当たりの容量は74倍になった訳です。
1973 年に出荷された IBM-3340 装置はウィンチェスター・ディスクと呼ばれ、ヘッドとディスクの組み合わせをモジュールとして固定しました。モジュール単位で交換できるタイプでしたが、1976 年に発売された IBM-3350 という装置はディスクとヘッドの組み合わせて固定したものです。容量は 314MB と IBM-3330-11 の 200MB の 1.5 倍程度でしたが、固定ディスクの時代を開いた先駆けとして歴史に残る製品でした。
以来固定ディスクは年々急成長を遂げ、今現在も HDD (Hard Disk Drive) と呼ばれる固定ディスクがパソコンの記憶装置として唯一無二の存在であることはご存知の通りです。

最初のディスクが固定式で、次にリムーバブル・ディスクのディスクパックの時代、さらに固定式のディスクとなって、今またリムーバブル・ストレージが注目されるようになった・・・とのことですか。まさに歴史は繰り返す、と言った感じですね。

次回は今なぜリムーバブル・ストレージが再び注目されるようになったのか・・・をお話します。
乞うご期待。

IBMの初期のリムーバブルディスク
資料提供:日本IBM

 

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Tue, 01/31/2006 © Iomega Corporation All Rights Reserved.
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